違和感そしてソーシャルビジネス

ここ数年、気になっている言葉。
ソーシャルベンチャー社会起業家
あるいはソーシャルビジネス、アウトプットが社会をよりよくすることに繋がるビジネス。

出版社で働くことは天職と思いつつも、単に消費を煽るだけの営業職には違和感。
でも最近そういう自分の正直な気持ちや感受性が大切なことを、大学の後輩たちが語りだしてくれている気がする。


マザーハウス 山口絵理子さん

大学時代アメリカの開発銀行へインターンに。でもそこで出会った職員たちからは覇気が感じられず、援助先である途上国にも行ったことのない人たちばかり。これって違う!と思い立った彼女は「アジア 最貧国」をキーワードにインターネットで検索。
検索結果の「バングラディッシュ」へ飛び立つには
1週間とかからなかった。そこでジュートに出会って、作る人と購入する人が互いにフェアな関係でつきあえるかわいいバッグの製造を始めた。


■フローレンス 駒崎弘樹さん

大学在学中にITベンチャーの社長に。でも僕はヒルズ族になりたいのか?
起業家たちが口にする「IPO(新規株式公開)したら勝利」といった会話にも
違和感。山梨の山奥でじっとこもって浮かんできた言葉は「日本の社会の役に立ちたい」。
同じころ、お母様がベビーシッターをしていて、ふと話していた言葉が気になった。
「最近ベビーシッターをお願いするのをやめましたってあるお母さんから言われて。私がいけなかったのかしらと聞いてみたら、そうではなくて、熱を出した双子の子どものために一週間仕事を休んだら、それが理由で会社をクビになってしまったからだと言うの」
そこから「病児保育」を実現するための組織フローレンスを立ち上げることに。
苦労も多くて、軌道に乗り始めたころ、ある区の福祉担当者から「君たちの活動は迷惑」と言われてすごく傷ついた経験も。「噂になるとこっちに問合せが来て電話対応が面倒」というのがその理由だった。それでも志を持って、めげずに
がんばっているとのこと。

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彼/彼女たちの本や話を読んだり聴いたりしていると、なんだかすごく元気づけられる。
わざわざ会社の中で起業しなくても、気持ちや志さえしっかりしていれば、組織の中でできることもあるし、休日や勤務時間後、こうした人たちと関われることもできる。私自身もこういうお話をいろんな人に伝えると、元気になって、明日もがんばろう、って気持ちになってくる。

取り急ぎ、ちょっとメモ。これかなって思うことは行動、取材しながら。また週末あたりにでもゆっくり考えようっと。