そのときの出会いが運命を変える。


電車の中でサラリーマンが真山仁さんのハゲタカを読んでいる。

そのほんの数十分前、久しぶりに連絡を取り合ってお夕飯をしていたお友達Eちゃんともどういうわけかハゲタカの話をしていた。

Eちゃんはハゲタカの主人公鷲津を演じる大森南朋さんの大ファン。大森さんと私、実はまだご活躍を存じ上げないとき、ある授賞式で同じ会場に居合わせていた。大森さんはテレビドラマ部門、私はラジオドラマの部門だから、軽くすれ違ったくらいなのだろうけれど。あとから、ドラマを拝見し本当に素晴らしい演技をされる魅力的な方だと知り、私もファンに。今日はEちゃんに、私もあの時ご挨拶をしておかなくて本当に無念だったと報告していたのだった。

そう言えば、今日の朝、放送作家の森治美さんから残暑見舞いが届いていた。ドラマ、書き続けてますか。って。森治美さんは文化庁芸術祭の審査委員で、私が自己流で書いた脚本を「全く基礎がなってないわ。教えてあげるから連れてらっしゃい」と私もよく知るジャーナリストの方に仰ってたそうで、お言葉に甘えて講義に何回かお邪魔して以来のご縁。確かにいろいろお作法を学んでなるほどと思ったし、レッスンも通い始めたら楽しいし感謝してます★また近いうち書きます★


さらに。その年の芸術祭の大賞は、東北放送の『プラットホーム』。北阪昌人さんの作品。敗線になる田園鉄道くりでんを舞台にミステリーとラブストーリーを織り交ぜて描いた、ある親子の物語。北阪さんは現在TOKYOFMの『あ、安部礼司』の脚本も手掛けていて、オリジナルの脚本集が20000部を超えるなど売れっ子の脚本家。

北阪さんとは先週、たまたま直接お目にかかってお話を聞く機会に恵まれて、安部礼司の舞台神保町で待ち合わせすることに。何度思い返しても心がほっこりする、やさしい感じの方だった。イラストを描くこと、旅をすること、エッセイを書くこと。表現のスタイルで一緒のことがたくさんだったのも嬉しかった。自分の目指したい夢のずっと先のほうで輝いている方とお話しできるって、幸せね。



入賞は逃してしまったけれど、私の出演した2作品を聞いてくれた友人Mさんから、さっき涙がでるほど嬉しい感想文をいただいた。もったいないほど、きれいな言葉をたくさん重ね、伝えてくれた。私もMさんに出会えたことをとても嬉しく思っています。MさんとはNHKCTIでお会いして、そのあと押阪忍先生のトークアカデミー、大谷留美先生のボイストレーニングで再会して。ナレーションの聞き心地、すごくよくって、尊敬しています。いろんな作品、書けるようになりたいし、書いたものも、Mさんのような癒しな感じで、自分の声で伝えてみたいな、って思うよ。


なんだかいろいろつながってて、すごい。
人の出会いで人生が動いてるな〜って、感じる今日この頃です。