月曜の朝

週末、編集ライター講座仲間と勉強会をした。
持回りで講師の先生の講義依頼から資料準備、会場押さえをすることになっていて、今回は私の番。

「今度はあなたが出会いの場を提供する番かもしれないですね」
いつかの放送作家さんの言葉が思い出されて、嬉しく役を引き受けた。

講師の先生はみんなのリクエストで若者向ビジネス情報誌の元編集長で、現在は起業家向け雑誌の発行人、作家の顔も持つ井伏洋介さんに決定。

最新著書『月曜の朝ぼくたちは』をめぐる議論が楽しかったな。
若者向けビジネス情報誌の編集長時代には、サイバーエージェントの藤田さん始め、たくさんの若き起業家たちをインタビューしたり、特集で話題に取り上げたりする機会があって、そのときの経験が作品の中にもふんだんにつめこまれている。けれど、ビジネス情報誌で語られる、ロールモデルとしての彼ら、サクセスストーリーとしての彼らの辿ってきた道のりは、ある意味、若者たちの理想ではあっても真実ではなかったりする。レストラン経営、銀行マン、起業家、平凡なサラリーマン、都心のマスコミ勤務、親元に帰っての再就職...。30歳前後の社会人たちが選択しうるリアルなワーキングライフと、そこでの悪戦苦闘ぶりを丁寧に描いているこの作品は、「自分サイズの幸せ」を見つければいい、成功だけがすべてではない、と自分探しに迷い中の若者たちへ、そっと救いの手を差し伸ばしてくれている。痛い、寒い、かっこ悪い、だめだめな若者たちが、つまづきながらも、自分を肯定できるようになる姿って、サクセスストーリーよりよっぽど共感できたりするんだなぁ。

ほかにも、主人公一人ひとりの名前にこめられた思い、タイトルのつけ方、編集者との付き合い方、記者から作家への転身というか二束のわらじを履くことになったいきさつなど、いろいろ聞けて、勉強になりました。

でも私にとっての一番の収穫は、文章を極めたいと思ったとき、実践的なところで青山のシナリオ教室がよかったという情報をもらえたことだったりして。

自己流で、放送作家先生に先日いただいたシナリオのテキストを読みこなしつつ、宮藤 官九郎の池袋ウエストゲートパークの脚本書き写しから入ってるけど、ある程度仕上げのタイミングが来たら、行ってみようかな、って思ってた候補のところだったので。さらに背中おしてもらった感じ。


よい時間だったなぁ★ 

などと電車の中で週末を振り返っていたのでした。
月曜の朝、私は。

月曜の朝、ぼくたちは