セーラーズ・ハイ&ライターズ・ハイ


なんだかここ最近変化の兆し。何なんだろう。来てます。何かが。

今やっている広告の仕事は、あくまでも、自分の積みたいキャリアの通過点。いつかはドキュメンタリーやドラマをばんばん書くジャーナリスト&作家になるのだからと思ってた。けれど、こないだの面接で上司にぽつりと言われた一言で、ちょっとずつ、私の何かが変わってきたみたい。

「いずれ編集に行くにしても、今のままじゃまた同じ壁にぶつかる。やってごらん、できるはずだから」

私が、手は抜いてないけれど、気合を入れてないことを見抜いていてのメッセージ。自分のやりたいことだけをやりたいペースでやってしまうのではなく、もっと、真剣に、周りの人を巻き込んで、大きく、正確に、ビジネスライクに、コスト意識を持って、仕事を進めなさい、ということ。

純粋なジャーナリズムを大事にしたいから、周囲の金儲け第一主義な環境にははまりたくない。頭ではそう思いながらも、体はそっちの方へ動いているということは、やっぱりビジネスに向いているのかもしれない。ためらいながら、最近流行のビジネス本『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』をチェック。

ビジネスに有効として紹介されていた、ロジック、フレームワークファイナンス、統計、ITなどの知識、語学、感性の力。。。。

はい。残念ながら、認めます。みんな身についてます。論理学応用コース、成績Aでした。ゼミ、金融工学でした。芸術と倫理学、プレゼンテーションスキルの授業、英語で受けてました。

営業なんて嫌、って思いながら、この2,3ヶ月で提出した700万円の提案と、400万円の提案がさくっと決定しています。。

生かさないと、もったいないのかな。ちょっとずつ恐る恐る、気持ちを入れてみる。


「転職をしだした頃から、読者です。だからいつか仕事でも関わりたいとずっと思いつつづけてました。念願がかなって嬉しいです」
「社会貢献とか、働く女性を応援するビジネス情報雑誌としては競合ないですよね。仕事をご一緒できること、すごく楽しみにしています」
「出演できたこと、すごくいい経験になりました。家族や周囲の友人たちに自慢します」

広告主さん、広告会社さん、モデルさんまでも私の担当雑誌の読者と同世代で、個人的にもその雑誌に関われることを嬉しいと言ってくれる。

いいんだよね?この仕事、本気でやっても。

「各自、業種別、雑誌別のセールス状況、レポートして」広告部の全体ミーティングに向けてのお題、みんな適当に口頭だけでやり過ごそうとしたり、誤植だらけの抽象的なレポートで済ませている中、ブランドごとに前年比、今期の見込みデータにちょっとした雑感を加えたものをさらりと提出。適度な達成感と優越感。

いいんだよね?この仕事、本気でやっても。


いつかの振り返りのために。
私がためらう理由を正直に、きちんと整理しておこう。

なぜ不安なの?なぜ焦っているの?
それは自分の描く人生のイメージが影響している。
私の描く人生のイメージとは、道が二つに枝分かれしている状態。
例えば一方は「書く・創る・表現する」仕事への道。例えば一方は、「企画を立てる、売る、管理する」仕事への道。枝分かれしたまま、ずんずんと進んでしまえば、自分がいつかたどりつきたいと思っている方向とは違う方向へ行ってしまうのではという不安感。年齢だってさほど若くないし、あとどれくらい生きられるかなんて誰にもわからないし、間違った方向に進んでしまったなら、軌道修正難しく、ゴールにたどりつけないのではという焦り。


けれど。
一方で、そんなに焦らず、不安がらず、ゆるやかに考えていても、いいのかも。とも思っている。人生全体が、もし「迷路」ではなく、「山登り」のような形をしているのなら。どこからスタートしても。どの道を選んでも。どんなペースで進んでも。違う道を進んでいる人と、途中見えてくる景色がどんなに違っていても。上へ、上へ。前へ、前へ。目指す方向さえ違わなければ、たどり着くところは、山の頂上。同じなのだもの。


ま、いっか。
売るのも、書くのも。きっとどこかで、つながっているんだろうな。と思うことにした。

というわけなので、どちらもおろそかにしないようにします。

なので、とりあえず、今の私は、お金の稼げる作家&アーティストのタマゴです。
テンション高まってます。